松ケ谷戸冒険遊び場


国会でも議論をされメディアでも発信されているように、子供の居場所が不足していると常日頃から訴えられています。
しかし、いざ自分が子供の居場所を作りたいと思ったとしても、具体的に何からやっていいかわからず、最初の一歩が踏み出せない。また、自分なりのやり方でやって、その結果として持続的な居場所が作れないということが僕の目の前で実際に起こっています。
「対談 子供の居場所のつくり方」は、すでに居場所を作られている方々をお招きし、どんな工夫をされてきたか、どんな課題があるかなどをお聞きし、今から居場所を作りたいと思っている人が持続可能な居場所が作るヒントが得られればいいと思っています。

広田

第一回は居場所づくりの担い手として、「松ケ谷戸冒険遊び場を作る会」の会長であり、NPO法人リトリトの共同代表でもある山口雄介さんにゲストとしてお越しいただきました。
では早速ですが、雄介さんから居場所の紹介をお願いします。

山口

「冒険遊び場」として自然の中で子どもたちが自由に自分たちで遊びを開拓できる居場所を僕たちは週4日開園させていただいております。
そこでは、子どもたちがロープ遊具で遊んだり、はちゃめちゃに体を動かすもよし、ゆっくり自分の時間を過ごすもよし、あくまで子ども達が主人公の居場所をやらせていただいております。

広田

松ケ谷戸冒険遊び場を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

山口

僕はもともと児童福祉の仕事をしていて、放課後等デーサービスという枠の中で仕事をしてきました。対象は小学校1年生から高校6年生までです。高校を卒業すると、突発的に遊びに来てくれたりというのはありますが、どうしても、付き合いがなくなります。
僕はその後も関わり続けたいという自分の欲望がありました。だったら、自分が居場所を作ることで一生涯使える環境を自分で用意できるんじゃないかなと思ったのが最初です。

広田

居場所を作るために行ったこととして、ホップ、ステップ、ジャンプではまず何から始めたか。ステップでは実現に向けて取り組んだこと、ジャンプではスタート時にどういった取り組みをしたかというところを教えていただきたいです。
まずホップは何を始めたからかというところを教えていただいてもよろしいでしょうか。

山口

居場所を作るというところに関しての仲間集めですね。
インスタを開設しました。同じようなことを考えている人を探すために毎日インスタで投稿して同じような発信している人に片っ端から連絡をとりました。いろんな情報を仕入れていきました。

広田

実現に向けて取り組んだことは何でしょうか。

山口

絶対にこの人と一緒にやったら面白いっていう人を逃がさないことです。僕の場合は広田さんですね。
この人と一緒にいるためにやれることをしよう考えました。顔を覚えてもらおうと。

広田

人材を集めて実行するというのは、すごく大切なことだというのは、めちゃくちゃ分かります。その中で、その人材を使ってどういうふうに動いた結果、今の冒険遊び場に繋がったんですか。

山口

冒険遊び場に繋がったのは友人の力ですね。
やりたい人たちの環境に入った時にもう自分のものにするというか、自分の考えはだいぶ発信しましたね。
会議の進み方一つとってもなんとか中枢に入ろうっていうのはやったかな。


広田

今の松ヶ谷戸冒険遊び場を作る上で直面した課題っていうのはありますか。

山口

結局、人の不足ですね。
どうしてもお金が回る事業でもないし、しっかりとコミットしてくれる人を探す。そして、育てるという環境づくりが、今後ずっと直面し続ける課題だと思ってます。

広田

じゃあ、それをどのように解決したんですか。

山口

まずは自分がその場のリーダーになるっていうところですかね。
一番輝いて子供と関わって、一番面倒なことをやって、まずは楽しい場所、大人も楽しい場所っていうところを知ってもらうっていうこと。
ちゃんと給料払って雇ってる人たちの集まりじゃないから、ストレートに物は言うし、いろんな意見が飛び交うし、嫌になったらすぐに抜けられる環境です。だから、自分がサンドバックになりつつ、全員が輝けるためには自分の役割はなんだろうっていうのは常に考えて、その時その時に合わせて行動しているって感じですかね。

広田

メンバーの方としっかりコミュニケーションを取る中で受容と傾聴を率先してやっていったってことですね。
これから居場所づくりを始めようとしている方に向けて、雄介さん自身が今まで培ってきたもの、経験値もあると思うので、伝えたいことって何かありますか、

山口

まずはやってみたらいいんじゃないっていうことです。
全てにおいてアクションしちゃえば、なんとなく人がついてくるし、その時その時で必要な人に出会ったりもするし、助けてもらえる。計画づくりばっかりになると面白くないし、結果、最善を探して何もしなくなっちゃうと思うんですよ。ノリで始めたら色々あるけど、なんだかんだと軌道には乗るんじゃないですかね。

広田

雄輔さん自身は、経験上もそういう風に感じられてるってことですね。

山口

めちゃめちゃそうだね。
事業計画とかめちゃくちゃ立てまくるっていうよりも実践してみるっていうこと。
その中でPDCAサイクルを回すことによってDをブラッシュアップしていって課題解決をするっていうモデルの方がより実践的で効果的なんじゃないかってことですよね。
最初にDがないとPもないと思ってるので、PDCAではなくDPDCAサイクルみたいな

広田

DPDCAサイクルいいですね。まずdo始める。
Doから始める拠点作りということですね。
人探しもそうだったし、そのDoって具体的に何をやったらいいってありますか。
例えばどういうやり方があると思いますかね。
子どもの居場所を作りたいって漠然的に思っている方ってたくさんいると思うんですけど、具体的なやり方が分かんないっていう感じになると思うんですよね。
そういった方って、例えばこういうところに相談に行くといいよとかいう情報があるとすごく動きやすいと思うんですけど。

山口

もし、そういう人がいるならもう是非NPO法人リトリトの共同代表である広田さんにすぐ連絡するといいかなっていうふうに思いますね。
的確な情報とアドバイスをくれるし、もしかしたらNPO法人リトリトという枠組みの中で一緒にやれるかもしれないですね。


広田

第一回のゲストは身内になってしまったんですけど、実際にゼロから立ち上げてしっかりと軌道に乗らせている山口雄介さんの話をお伺いしました。
いろんな方からいろんなノウハウをもらって、居場所作りをしたいと思う人のきっかけや教科書になったらいいなと思ってますので、次回も楽しんでください。
それではありがとうございました。